現場監督の退職理由

【現場監督は激務?!】現役現場監督が仕事内容を徹底解説!!

この記事では、
「現場監督になりたいけど、本当に激務なの??」
「現場監督だけど、激務じゃない働き方は無いの??」
という疑問を解決していこうと思います。

今後、現場監督に就職・転職しようとしている方や
現場監督が激務過ぎて転職を検討している方の
今後の仕事選びの参考になればと思います。

結論から言うと、
「現場監督(施工管理)は激務です!!」
「しかし、働き方を気を付ければ長時間労働を回避できます!!」

なので、皆さんも長時間労働の罠にハマらない為にも以下の
ような働き方を参考にしてみてください。

もくじ

現場監督が激務といわれる理由

なぜ現場監督が激務と言われているのか
理由は色々な事案が関連して発生しているのですが
ここでは、大きく分けた3つの原因を解説していきます。

慢性的な長時間労働の定着

この件に関しては、別記事でも書きましたが
基本的に、現場では朝8時から朝礼に始まり、17時まで工事をするのですが
現場監督は朝礼の約1時間前の7時には、到着して当日の図面や書類の準備をしています。

当然17時以降も当日の工事写真を整理したり、図面の修正・打合せ等が有りますので
求人情報などには8時~17時と記載されている事が有りますが
一般的なゼネコン・サブコンであれば、
通常の就業時間は7時~22時ぐらいだと思っていてください。

なぜ長時間労働は無くならないのか

工事現場には、施主(客先)との契約工期というものがあります。

簡単に説明すると、いつまでに工事を完了させるという約束のようなものです。

その工期を守れない場合は、当然ですが、建設会社の信用の失墜や
遅延金が発生しますのでゼネコンからすると、工期厳守は必須項目です。

なので、悪天候による工期遅延や・材料の調達ミスによる遅延などは
絶対に発生してはならないので、以上のような理由で工事が遅延している場合は、
工程を無理にでも短縮させる引き続きがあります。

そうすると必然的に、現場の24時間稼働や日曜出勤などをして対応する事になります。
このような内容が長時間労働の原因の一部です。

休日が少ない

新築の現場であれば、先に説明した工期との勝負になるので
大体の場合は、休みは日曜日のみの週休1日です。

土曜日・祝日・大型連休等は関係ありません。
現場によっては、年末年始も31日・1日のみの場合も多々あります。

なぜ休日が少ないのか

そもそもなぜ、現場の休日は日曜日だけなのかという事ですが
大きく分けて理由は2つあって、1つは施主側のメリットとして
工期等の問題や契約期間を短くして少しでも工事費の金額をする目的があります。

もう1つは、現場で働く作業員側のメリットもあります。
作業員は、基本的に日給で働いている場合が多く、月給制ではない会社がほとんどです。

なので、彼らは休むより1日でも現場で多く働いて、稼ぎたいというのが本音です。

しかし、ここで月給制の現場監督と日給制の作業員とのギャップが発生しています。
これが、中々現場監督の休日が増えない理由です。

過去に、自分が管理している現場で工程に余裕があったので年末年始に1週間ほど、
現場を休みにしたのですが、作業員からかなりクレームがでて、結局休みを31日と
三が日だけに変更した事を覚えています。

最近では、週休2日制の現場が少しづつ増えていますが
全体に浸透しない理由はココに有ります。

出張・転勤・単身赴任が多い

大規模~中規模のゼネコン・サブコンに多くあるのですが
地方現場への出張が多く、期間も短期間でも半年や、
長期になれば2~3年などの場合もあります。

なぜ出張・転勤・単身赴任が多いのか

大手・中小企業のゼネコン・サブコンは基本的に都市部での工事をメインとしますが
工事を受注する都合上、地方にも支店・営業所を多く配置しています。

年間通しての売上は、都市部に比べて多くありませんが、
最近では外資系によるリゾートホテルの建設や大規模施設の
改修が突発的に発生します。

その際、支店・営業所単位で社員を雇用し増やしてしまうと
工事竣工後には、営業所・支店の人員が飽和状態になってしまうので
一時的な工事期間中の人員不足をカバーする為には、
突発的に、出張・転勤・単身赴任などが発生します。

激務な働き方を回避する方法

そんな激務を強いられる現場監督ですが
激務な働き方を回避しつつ現場監督として働く事も
可能ですので現場監督がツライ方は参考にしてください。

今後は、働き方改革などで労働環境や長時間労働の改善を
目標に政府は取り組む予定ですが、現場に反映されるまでには
個人的な意見にはなりますが、早くても5年以上はかかると考えられます。

理由としては、まだまだバブル時代に死ぬほどブラックな働き方をしていた世代が
役員や部長職などに多く居る為、なかなか改革・改善は難しいです。

しかし、今から5年以上経てば、
役職者に平成のゆとり世代が多く役職者になる年齢になるので
次第に改善されていくと予想できます。

なので、その点から考えられる激務を回避する
方法は以下の2パターンです。

労働環境などが改善されるまで待つ

この方法は、個人的にあまりオススメはできませんが
現在の労働環境が改善されるまで我慢し続けるという事です。

労働環境が改善されるまで何年かかるか分かりませんが、
現在の給料と労働時間が自分の中で納得できるなら
無理に退職・転職をする必要はありません。

メリット

特に新しく行動する必要はありませんので
リスクが全くありません。

デメリット

国全体で労働環境の改善を目指していますが
早くて5年、長ければ数十年で激務から解放されるのを
待つしかありませんので、長期間の我慢が必要となります。

地方や小さい規模で活動している現場監督として働く

コチラは転職・退職が前提の対処法となりますが
現在ゼネコン・サブコンで働いているなら比較的に簡単転職が可能です。

都市部から少し離れて地方の建設会社であれば基本的に
改修工事・メンテナンス工事が、主になりますので工事期間も短期です。
新築現場で働いていた経験があればかなり容易な仕事内容です。

メリット

長時間労働・激務からの解放です。
基本的に定時業務内での仕事量になりますので
かなりかなりラクになります。
余った時間は、家族サービスや趣味の時間に使う事や
自己投資の時間とし、今後の年収UPも夢じゃありません。

チェックポイント

※地方でも小規模すぎると、ワンマン経営で労働環境が悪化する場合があるので転職時には注意しましょう。

デメリット

ゼネコン・サブコンに比べると給料が低くなります。
当たり前ではありますが、残業時間が大幅に削減されますので年収が大幅に下がります。

個人的な話ですが、大手のサブコンから地方の建設会社に転職した場合は
年収が2/3程度まで下がりました。

しかし、施工管理技士等の資格を保有している場合は、採用する側にすれば即戦力になりますので
面接時に給与や現場手当等で価格交渉が出来るので、面接時にしっかりと交渉するようにしましょう。

絶対に避けるべき転職先

ここまでは、現場監督が激務な理由と対処法を解説してきましたが
激務を回避する際に次の転職先として選んではいけない職場を紹介します。

ここで勘違いしないで欲しいのは、
あくまで、激務・長時間労働を回避する為には、選ぶべきではないという事であって
その職場・仕事を否定するつもりはありません。
という事を忘れないようにしてください。

設計者/監理者(設計事務所・ゼネコン設備担当)

建設現場で働いていると、設計事務所の設計担当者と関わる事が多々あるのですが
傍からみれば、特に仕事をしていないように見える彼らも中々の長時間労働者です。

基本的に現場を掛け持ちしながらの勤務になりますので、かなり忙しいです。

あとゼネコン勤務の建築/構造/設備設計者・設備担当者も同様に
複数の現場を監理しながら日々の業務をこなしているので大変です。

ハウスメーカー施工管理

こちらも大手ハウスメーカーから中小企業もありますが
基本的に、そもそも最近では施工管理者が圧倒的に不足していますので
複数の現場を掛け持ちしての担当となりますので、
激務が嫌なら避ける方が無難です。

公務員

現場監督での現場経験や施工管理技士等の資格を保有していれば場合によって
公務員になる事も可能ですが、業務内容がルーティンワークが多く
中々新しい事に取り組む事もありません、なのでスキルアップは難しいです。

まとめ

以上で、現場監督が激務理由・回避方法
そして避けるべき転職先を紹介させてもらいました。

現場で現場監督として働いている身からすると
少しずつ時代に合わせて変化しつつありますが
完全に働き方が変化するのに5年以上、
定着するまでには少なくとも10年以上は必要かと思います。

なので、今の現状が嫌でどうにか激務から解放されたい場合は
個人のスキルアップをして現在の会社へ交渉するか
さっさと、転職してしまう事をオススメします。

特に現段階で施工管理技士の資格を保有している場合は
どこの会社も好条件で対応してくれますよ。

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