現場監督の退職理由

現場監督の退職理由10選【若手離職率が50%のリアルな理由】

大学や専門学校・工業高校で専門的な勉強をして、現場監督になるのですが
なぜか、高給取りにもかかわらず離職率も高いのが現場監督という職業です。

なぜ彼らは望んで就職したのに退職という選択をしてしまうのでしょうか。

この記事では、その退職理由について
現場監督として現役で働いている立場から徹底解説していこうと思います。

もくじ

労働時間が長い

現場監督の退職理由のトップ3に確実になるであろう長時間労働です。


どの会社も基本的な就業規則は8時~17時などが一般的で
求人サイトにも掲載されていますが実働時間としては、
現場配属されると朝の7時には現場へ出勤に業務が終わるのは
22時ぐらいが一般的なので、嫌になり辞めていく人も多く居ます。


詳細な現場監督(施工管理者)の働き方については今後記事を書きますので
興味のある方はみてください。

人間関係が嫌になった

多くの建設業は未だに男社会の為
令和になった今でも昭和の雰囲気が漂い暴言・暴力・セクハラが多いのが実情です。


最近では、コンプライアンスも重視されているので
だいぶ改善されてきたかと思いますが、基本的には体育会系のノリが多く
合う人はいるかもしれませんが最近の若手の場合は
良くも悪くも、そんな環境に慣れる前に嫌になって退職していきます。

スキルが身につかなかった

1年生~3年目ぐらいまでの現場監督は、知識が乏しいので施工管理業務というよりは
安全管理・資材整理や先輩社員の補佐などの雑務が中心になり、就職前に想像していた
環境とのギャップで嫌になり退職していくことが多々あります。
特に高学歴ほど退職していく傾向にあります。

プライベートの時間がとれない

若手の場合は、特に雑務全般や他業種との調整をしているので
上手に説明や引継ぎが出来てなかったというような理由で休日や帰社後に
上司・先輩や作業員から問い合わせの連絡がくる事が多々あります。
なので若手の社員は、24時間休んでいる感覚が少なく疲弊し退職してしまいます。

入社したらブラック企業だった

求人情報やサイトで見るととても職場環境が良く、企業説明会でも楽しそうな雰囲気
だったのに入社するととんでもないブラック企業だったってこともたまに聞きます。


そもそも業界自体がブラックですし、ある適度大きな企業になると部署が分かれているので
本社の人間と配属先の現場の担当は全く別の部署です。あまり期待しないように。


特に建設業は業界全体が基本的にはブラックが多い業種です。ハズレを引く確率も高いです。
本当にミスをしたくない場合は、インターンシップなので直接現場の雰囲気を確認してみましょう。
基本的には順調で穏やかな現場しか体験させてもらえないので
実際はその2~3倍大変だと思いましょう。

転勤が多い

独身や20代だと特に地方への長期出張が多く、大きい会社だと全国展開していますので
数日後に2か月程地方の現場に応援に行ってほしい等の半ば強制的な指示がでます。


しかも快諾した場合はいつの間にか半年から数年間戻ってこれなく事もあります。
この業種でイエスマンでいるとどこまでも利用されます。現場監督として
長く生き残るには断る事も覚えましょう。

病気になった

この理由も結構上位にランクインです。


私自身もこの業界で10年以上経験していますが、工期が無茶苦茶な現場に配属され
上司のフォローも無く、全て自分で思考錯誤している真面目な若手に多くみられます。


現場監督という業種は、かなり特殊で一つの目的に対し関わる人数が多く精神的にも大変です。
施主・他業種の現場監督・下請け業者・資材業者などとの打合せ・調整も多く
特に若手は雑務も多いので基本的に電話が鳴りっぱなしです。


そして業務時間も長くハードワークな為、心身ともに疲弊し
【うつ病】や【電話恐怖症】になってしまう傾向がみられます。

実際に病気でぶっ倒れてしまう前に退職を検討するのも有りだと思います。
今の時代、無理して働く必要もありません、さっさと辞めて自分を守りましょう。

資格取得を強要された

現場監督という仕事は、資格が無くても仕事は出来ますが会社としては、
資格保有者の人数も会社の基準点に大きく関与するため半ば強制的に
資格取得を指示されます。主にどのゼネコン・サブコンで取得を求められるので
1級施工管理技士で他には、ゼネコンであれば建築士やサブコンであれば消防設備士などがあります。


しかしながら、国家資格の為難易度は容易では無く時間が確保できるのであれば、スクールなどに通い
しっかりと学習し受験をすれば資格取得できるかもしれませんが前述したとおり、現場監督は
うつ病になるぐらい忙しいです、なのでこの資格取得のプレッシャーが嫌になり少数ですが退職する方も居ました。

慢性的な人員不足

ここ数年前から現場作業という仕事は嫌われる傾向にあり、現場監督もその一つです。
作業員だけかと思われていますが、高給取りでラクなイメージのある現場監督も人気はありません。


同年代では圧倒的に給与水準は高く私自身も28歳で約年収750万円でした
しかしながら離職率も高いため慢性的な人手不足です。なので結果的に常に
1人当たりの仕事量が1.5人分~2人分の業務になっています。

休日が少ない

プライベートの時間が無いと少し内容がカブりますが
そもそも現場の休日は日曜日のみです。祝日・土曜日は稼働日で台風や悪天候であっても
現場の安全確認が必要な為、現場に泊まり込みで確認をします。


しかも、現場の工期に遅延がある場合は元の工程に追いつく為日曜日の出勤が必要になります。
ひどい場合は2か月休みが無い場合もあるのも実情です。
なので、そもそも有給取得という概念もありません。
私も前職では10年間勤務しましたが、有給取得をしたのは退職届を提出してからでした。

まとめ

以上が現場監督が退職していく理由になりますが
念の為に書いておきますが、全ての会社がこれにあてはまるワケではありません。
しかしながら、高確率でこういう事例にあたってしまい退職していまうのも実情です。
私自身も前職は全ての項目に当てはまった為
心を病んでしまい退職しましたが転職後も現場監督業をしています。
しかし、今の職場はどの項目にも当てはまりません。ほぼ毎日定時退社です。
なので本当に嫌な場合は、他人にどう思われようが退職をオススメします。
自分を守れるのは自分自身です。

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